いぬのこころ

おとなもこどももどうぶつも。

うちの娘は大人の発達障害です。

ここ最近、発達障害カミングアウトが非常に多く聞かれる。

 

その人の特性なのか、本当に脳の機能に問題があるのか、

微妙なものもたくさんあるように思うが。

発達障害という言葉がなかった時代、

こういう人たちをどのように表現していたのか、今になってみると

もう思い出せないほどだ。

 

精神保健をちょっとだけかじった私がみたところ、

我が家の娘も発達障害だと思う。

病院に行ってきちんとみてもらったわけでもないし、

専門家に判断してもらったわけでもない。

 

・毎日食事のあとのかたづけをするのに、決まった場所にお皿がかたづけられない。

・家族共有で使う、たとえば洗剤・トイレットペーパーがなくなっても、

 なくなったとも言わないし、言わないと困ると伝えても次も同じように黙っている。

・一度決めたルーティン、たとえば月曜日はお風呂掃除担当とかをいつのまにか、

 勝手にやめてしまう。

・自分の大切な決まりごとも、面倒なことは自分の判断で決められない。

・言葉の向こう側を察することができない。

・○○やっといてね。というと「はぁ」と返事だけしてやらない。

・何度も同じ失敗をする。

 

こう書いてしまうと、それで発達障害?と思う人もいるかもしれないが、

ささいな日常の中、気づくことが多すぎてどうしようもない。

 

子どものころはさして問題がある子ではなく、

なんでもうまくできるタイプだった。

ただ、英語とスイミングだけはどうやっても身につかず、

逆に音楽は飛びぬけてよくできる子だった。

だけどそんな子はたくさんいて別に気にはならなかった。

 

どのあたりからなんだろう?

 

あれ?と思ったのは・・・。

 

高校もまあまあのところに行ったし、

大学も進学した。

たぶんちゃんと通っているし、

バイトもしている。

 

高校卒業前くらいから、

喜怒哀楽がよくわからないし、

なにか響かない子だなあと思うようになった。

 

このまま社会に出たらどうなるのだろうか。

 

決まったルーティンができない。

失敗を謝らないし、失敗したことすらそのままにしたり、

大切なことのホウレンソウができない。

言葉の向こう側や、相手の感情を察することができない。

 

完全に社会人としては失格だ。

 

残念ながら、どんなに教えても注意しても直らない。

ただ、バイトは続いているからそういう部分が欠けていても

できる仕事はあるのかもしれない。

 

本人が、何かができないからつらいという気持ちがあるのならば

改善の手助けはできそうに思えるが、

自覚がないのが、我が家の発達障害さんの困ったところである。