いぬのこころ

おとなもこどももどうぶつも。

習った漢字しか使わないでください

小学生の子供がいるわたし。

 

小学校低学年のころ、

「ノートやテストに書く名前は習った漢字しか使ってはいけない」

という意味のわからない指示があった。

 

これが関東特有のものなのかどうか、

よくわからないが、どうも当たり前の指示らしい。

 

いまどき、自分の名前くらい全部漢字で書ける子供はいるし、

それが習っているかどうかじゃなく、自分の名前なんだし。

書かせてやれよ。

 

と当然思った。

 

ただ、近隣小学校をみても、デフォルトの指示のようだし、

まあ、細かいことでゴチャゴチャと文句いうのも。

ということで、子供には、

「学校ではそういうきまりだから、習った字だけね。

 それ以外ではわかる漢字は書こう」

と納得させた。

 

きっと、学校という混沌とした社会の中で

特に低学年ということであれば

 

きちっとした社会性を学習してくる子供

学習中心で学力をきちんとつけてくる子供

自然が一番と、ワイルドな環境で育ってくる子供

はだし、手づかみあたりまえで育ってくる子供

はたまた最近多いのが

ご両親のお仕事の都合で海外から来た子供

 

などさまざまな子供たちが公立小学校に集まってくる。

学習レベル、社会性レベル、言語レベル

それらはもちろん、均一ではなく、

もしかすると人生の同学年の中で一番差がついている状態かもしれない。

 

一年生で習う漢字が読める子もいれば

これからの子供もいる。

さらにいえば、いまどきのキラキラネーム流行で

まったく持って読めない名前の子供もいたりする。

 

だからこそ、まずは習った漢字をちゃんと使おう。

みんなが読める漢字から使っていこう。

というレベルの均一化が図られているのではないか。

 

できるのに使えないというジレンマを持つ子供もいるかもしれないが、

学校以外で使うのは自由だ。

 

学校では、みんな同じレベルでできる子できない子

一緒に学習する場なのだから、とりあえずは一緒に学ぼう。

 

問題は、

そのことをきちんと納得できるように説明できない

「学校側」の問題だけかもしれない。