いぬのこころ

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吉本興業 契約書問題について

吉本興業が、所属タレントと話し合いを行い、

希望者には契約書を交わすという。

 

至極まっとうなこと。

なんでこれまでやってこなかった。

 

そういう声があるが、考えてみてほしい。

本当にその契約書締結が芸人にとってプラスになるか?

 

前日のブログにも書いた。

芸人の収入とドリームの話。

 

それとも関連するが、きっと契約書には

 

吉本興業からの依頼による仕事以外の禁止

副業の禁止

スケジュールの管理

 

が明記され、従わなければタレントとしての契約が解除となるであろう。

 

売れない、金を生み出さない。

けれど劇場には出て数百円なりのお金を《吉本興業が》払っていた芸人は

どうなる?

 

会社として必要ではない。

劇場にはさらに出れなくなるし、つまりは食っていけない。

自主的に辞めていくしかないだろう。

自己都合退社であれば、

労働契約上もいろいろな不利益があることは誰もが知っている。

 

これまで劇場にでてもお駄賃程度だと嘆いていた芸人は、

チャンスを与えてもらうために劇場にはお金を払って出ていた。

くらいに考えられないのだろうか。

 

ドリームのため。

おもしろければ必ずいつかは日の目を見るというその日のため。

自己投資のための劇場、勉強させてもらう場だった。

と思っていれば、今みたいに聞いたこともないような芸人が

 

「いやー食っていけるわけないですよ。こんなんじゃ」

なんていう怒りの内部告発みたいなことにはならないだろう。

 

契約書問題は、芸人をおもしろくなくするし

もしかするとどこかで芽が出るのをまっていた将来おもしろくなる芸人をつぶすこと。

 

しかし、この世の中にはそぐわないこと。

そういうことなのだろう。

 

ますます、おもしろくない世の中になる。