いぬのこころ

おとなもこどももどうぶつも。

吉本興業の問題をわからなくしているのはマスコミ

今も、吉本興業の売れない芸人が、1ヶ月の芸人収入が2000円とかと話している。

芸人だけじゃ食っていけないですよ。

そりゃそうだろう。

 

それを受けて、こういう状況だから闇営業とかって話になるんじゃないか。

若手が闇営業やらなければ食っていけないからこういうことになる。

 

とスタジオのキャスターが話す。

 

いやいや。待てよ。

闇営業で反社会的組織とからんだのは、こういう売れない芸人じゃない。

反社会的組織が金を払いたいのは、ある程度売れてる誰でも知ってる芸人だからね。

 

闇営業の話と、反社会的組織の話を適当な憶測でごちゃごちゃにするのはやめてほしい。

 

闇営業という言い方をするから聞こえは悪いが、芸人の収入がほとんどなくても

芸人の先輩がやっている店で働いたり、コンビニでバイトしたり、

ちょっとしたイベントの司会をしたりと副業をやることについては、

吉本興業は何も言わなかったし、

その中には、吉本を通さない芸人的な仕事もたくさんあったはず。

なぜ、そういった「闇」営業を吉本興業が黙って許していたのか、

そこも考えたほうがいい。

 

芸人だけで食えるように吉本興業が全員にお金を払う。

ということになれば、どういうことになるかわかってるか?

とてもじゃないけど、吉本興業は今いる芸人すべてを雇用することはできない。

収支があう芸人だけを残せば、どんなにがんばっても数百人だろう。

 

じゃあ食っていけないといっている芸人はどうなる?

夢すら見られないことになるんだよ。

 

そもそも、売れない芸人はなぜ数千円という収入でも芸人をやってるのか。

それは、芸人ドリームを夢見ているから。

 

売れて、テレビ出て、知り合いが知らないうちに増えて、いっぱいお金もらって。

どっかんどっかん何を言ってもウケるようなそんなドリーム。

 

お金の問題を解決したとしよう。

どこでやってるかわからないような芸人が、

それでも食っていけるような状況にしたとして、ドリームを目指すだろうか?

その場で十分と胡坐をかくのじゃないか。

 

契約書面、労働基準法、公正取引法

そんなものを持ち出し始めたら、ドリームはなくなるんだよ。

 

芸人は誰もお客を集められなくても舞台にでられるチャンスが与えられている。

出場したいと思えば、誰でもMー1などの賞レースにも出られる。

一夜にして夢がかなうチャンスがそこにあるんだよ。

 

それなのに、食えない給料って。

ひとさまからお金もらって食えるだけのネタ、本気でやってるのか?

やってればいつか必ずチャンスはくる。

バイきんぐや、サンドウィッチマンをみてみなよ。

それ以外にも、バイトばっかりしてました。という人いっぱいいるだろ。

 

バイトを死ぬほどやりながらじゃネタも作れないというなら、

この収入じゃ芸人は続けられないというなら、

やめればいいじゃないの。

契約書があって、家族も養えるだけの収入を得られる場所に行けばいい。

 

バイトばっかりやってるけど、寝る時間惜しんでもネタつくって、

人のいない公園で、大きな声ださないようにしながらネタあわせして、

そういうことを必死で苦しんで、楽しんでやれないならば、

もうやめたらいい。

 

マスコミが正論ぶってなにもわからず、ぐちゃぐちゃ言うんじゃないよ。

余計めんどくさいことになるから。