いぬのこころ

おとなもこどももどうぶつも。

就活イージーモード

我が家には就活中の子どもがいる。(ちなみに女子)

フェイクを入れつつ語る。

単なる愚痴になるので書き捨て、読み捨てで。

 

小学校のころからまあまあできる子で、

公立中から公立高校へ。

このあたりから人生の岐路を間違えていると個人的には思っているが、

公立高校は偏差値62くらいの、そこそこいいところへ。

親(私の)の希望としては同レベル私立が合格していたし、

この子はぬるいところでも自分を律してやっていける子ではないので

私立向きだと思っていたのに、自分のどうしてもという意思で公立へ。

入学前は自分でもちゃんとやっていくといっていたが、

案の定、グダグダとぬるーい高校生活。

 

受験の際の一番のネックは英語。

とにかく英語がダメ。

でも高校がそこそこのレベルだったので大学へ進学。

自分で行きたいと希望した大学だった。

 

選んだ学部は教職、福祉等の資格が取れる。

卒業後も資格を生かしての就職ができる安定の学部。

だったはずだが

 

教員はむいてないとおもうから捨てた。(1回生)

心理学はぜんぜんダメ。向いてないから捨てた(2回生)

 

もうこのあたりから自分に甘い。向いてない?は?という感じ。

ただ、福祉関係の資格も残っていて(社会福祉士

これは最終的に実習で福祉関係の施設に1か月程度通い、

受験資格を得られるというもの。

大学にいる間に実習に行かなければ、現実的には受験資格は取れない。

(もちろんとれなくはないが、時間的・金銭的負担がかなり大きくなる)

 

3回生で、実習を前にして大学のゼミ教授からこちらへ電話が・・・。

「このままだと実習は無理だと思います」

 

結局、自分は福祉には向いていない。自信がない。実習は無理だ。

 

またかよ。

なにが向いてないだ。無理だ。

本人のメンタルの問題も考えた。

しかし、自分で大学入学以来、教職は無理だとか心理は無理だとか

簡単に自分のやるべきこと、可能性を切り捨ててきたじゃないか。

で、結果「教職」か「福祉」を目指す大学に行って、

全部おじゃんにしてきやがった。

 

それならば、大学4年間を無駄にしないように資格を取るとかして

きっちり一般企業でも就活をしなさいよ。

そういう約束で、本人も「そうする」という。

 

数か月後、内定を取ってきたのは

「パチンコ業界」

こいつ、どこまでバカなのか。

パチンコが悪いかいいかとかどうでもいい。

本人、パチンコなんか行ったこともないし、

何の興味もないはず。

 

何やるんだというと、店長候補。

は?バカじゃねえの。

パチンコ屋の店長になるために大学4年間通ったのか。

「福利厚生がしっかりしている」

「ちゃんとした大学の卒業生もいる」

そんなこと聞いてないし。

 

とにかくなにもかも、思い付き、いきあたりばったり。

バカすぎて話にならん。

この内定聞いて、具合が悪くなって祖母は入院。

いろんな趣味嗜好の人がいるから、否定するつもりはないが、

少なくとも我が家はギャンブルに関しては非常に否定的な考え。

家族のだれも(死んだじいちゃんは行っていたが)パチンコなんか

やりもしない。

 

すったもんだして本人は完全納得しないままだったが

内定はお断りさせた。

 

そして数か月。

今度は「訪問販売」

なんなんだよ。こいつは。

一人で外回りさせて飛び込み営業。

訪問で契約をとってくる会社とか。

ロクな会社じゃないだろ(ロクな会社があったら申し訳ない)

 

内定出たというからなんでと聞くと

「営業とかやってみたかった」

・・・・ホンモノのバカだ。

 

ちなみに母は仕事柄、こういう業界とは反対側の人間だ。

飛び込みでやられたりキャッチでやられた契約者たちを救済する側。

なんで逆側に行く?

 

こいつの神経はどうなっているのだろうか。

特にゆるく育てたつもりはないし、

ほかの家庭以上に厳しくもした部分もある。

 

あれは無理、これも無理、向いてない、やりたくない。

そうやっていろんなものから逃げてきた人間が、

社会のいろんなことに立ち向かえるようには思えない。

 

努力はしない。

辛抱はしない。

人の言うことは聞かない。

社会を知らない。

いいこと言われるとすぐ信じる。

まさに低レベル。

 

やさしい社会、ゆとりの教育がこうしてしまった。

と社会のせいばかりにはしたくないが、

かなり厳しく家庭ではいろんなことを伝えてきたつもりでも、

このイージーモードか。

 

ほかの会社を探したほうがいいのではと言ってみたものの、

もうここに決めたから。

10月内定式あるし、もう断れないし。

と、LINEで草はやしながら返事してきやがった。

 

社会出て、ぐちゃぐちゃにやられるぞ。

母はそうとしか思えない。

 

しかし。

 

もしかするとそのイージーモードのまま社会にいて

痛いのも辛いのもわからないままダラーっと会社に居続けられるのが

たった一つの能力なのだろうか。